料理研究家・煮込みスト ダイちゃん公式ブログ

自分で決めて挑戦し続けることが、人生を美味しくする

 
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料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2017年、会社勤めの激務やストレスで体調を崩したことをきっかけに自炊経験0から料理を始める。食の改善で心身が回復し、料理にのめり込む。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年からは企業レシピ開発や料理の連載、地上波TV出演など活躍の幅を拡大。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、料理の楽しさを伝える活動「Cooking For Life」をスタートし、料理教室やケータリングを行う。美味い飯と酒マニア、音楽好き。料理と食への探究心は人百倍で、お客様から「メールや提案の文字から味がする」「美味いへの発想が無限」と言われるほど。2022年、初のFMラジオ出演に続き農林水産省からの熱烈なオファーで「NIPPON FOOD SHIFT」活動における「ニッポンの食NEXT座談会」に出演し日本経済新聞に掲載。大分県出身、都内在住。
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こんにちは、料理研究家のダイちゃんです。

連続更新133日目、ありがとうございます。

今日は「自分で決める」ことについて。

ある本の記述に強く感銘を受けた

最近この本を読みました。

もともとcakesの連載をよく読んでいたのと、集英社新書の編集長さんが飲み友達というのもあり、ずっと気になっていて、Kindleで買えるポイントがあったのでここぞ!と購入。

内容自体は、日本の教育や職業観念と、東南アジアのそれらの違いを、生活や育児を通して比較する(日本の「良さ」を保つための反面である欠点が浮き彫りになる)良書です。

内容は各位上記のCakesや、試し読みで確認していただくとして、
その中の一節で、とても共感する一文がありました。

そのまま引用はできないのですが、感銘したその一節には下記のようなことが書かれていました(ダイちゃん要約)

 

・自分でやるかやらないかを決めて挑戦することが大切

・自分で決めて、挑戦し、その上で結果を受け入れる

・繰り返していけば挑戦が怖くなくなり、向き不向きもわかっていく

とても痛感したし、本の中でもある通り、日本の教育システムが

「横並び、レールをはずずれると戻れない、失敗(もとい失敗した人)を極端に嫌う・許容しない」

ことを前提に設計されているからこそ、自分も上記に感銘を受ける(=その境地に至るまでにたくさん挫折し傷つき涙を流してきた)のだと思います。

今回は自らの経験に置き換えて、「自分で決めて挑戦し続けること」の醍醐味に触れたいと思います。

ずっと「できなかった」自分

プロフィールにも書いたのですが、僕は勉強も運動もダメでハンサムでもなかったので、特に思春期などはただただ辛く暗い時代でした。中学、高校で人に好かれたり、いわゆる異性にモテるための要素を持っていなかったのですよね。そういったコンプレックスってとても根深く人生に尾を引くものです。

なにか挑戦(やったことのないスポーツや、その他新しいことなど)をしてもうまく行かず、成功体験がないから途中でくじける。運動神経が良くて、サラッと上手にできてしまう人や、顔立ちが整っていてそれだけで異性に肯定される人が羨ましかった。
※今は全く思いませんけど(笑)

「何かがうまくいった」「自分には価値がある」という体験がことごとくできなかった。

運良く大学に進学して大阪に上京しても根本からは変わることはなく、就職で東京に出ても学業や部活や生活で成功体験に満ちた「優秀な」同期に囲まれ「一番できない人」からのスタートでした。

進学も就職も確かに「自分で受けて、自分で決めた」ことに違いはないけれど、「そういった進路を選んだ」ことについては「なんとなくみんながそうしているから」でした。

ちゃんとこう説明しても、今の僕を見て「そんなわけない」とおっしゃる方は多いです(笑)昔は「あんたに何がわかるんだ」と思っていた。でも今は「それだけ自分が悔しくて頑張って這い上がってきたから、そう見えるのはいいことだよな」と思えるようになりました。今は他人との比較自体興味がないです。自分は「自分というスペシャル」なのだから

ダイちゃん

 

「自分らしい」ものを残したいという思いに必死になった時代

会社の仕事を一生懸命しても虚しいし、成果も出ない。

10数年前なので、今のようにパワハラやセクハラで理不尽な上司を告発する、みたいな仕組みもなかったので、毎日心を削り、涙を流しながら仕事をしていました。

好きでもないことを無理してやっている(=我慢・根性)から、どんどん辛くなる。

そういった日々を救ってくれたのは、人であり、「好きなこと」でした。

格闘技、音楽、お酒・・・

しかしながら、「自分で創り出せる」感覚はそのどれにもない。

そういった日々の中ではじめて自分に「自分ならではの、自分らしいものをつくれる」と思わせてくれたもの、それが写真でした。

写真、カメラ、そして今でも自分の大事な核のひとつ「人を撮る」こととの出会いは、「自分らしいものを、この世に発信できる」と思わせてくれた、自分にとっての革命のようなものでした。

はじめて、誰かに認められた。

はじめて、もっと挑戦したいと思えた。

はじめて、これは自分に向いていると思えた。

写真そしてカメラとの出会いは、僕の人生の「挑戦の美味を知った、一口目」だったと思います。

「好き」への挑戦が「自分で決める」力を養った

仕事も、恋愛も、いろんなことで「自分はできないなあ」「向いていることなんかないのかなあ」と思っていた自分の「最初の成功体験」である写真。

写真との出会いを通して、

買うカメラを自分で比較して最適なものを選ぶ

作品のコンセプトを決め、作品を作る

被写体を決め、作品を形にしていく

応募するコンテストを決め、戦い方を決める

といった「自分で決めて、動く」ことを、「好き」にのめり込みながら体得していった時代でした。

※残念ながら、当時「全く向いていない仕事」を無理してやっていた(辞め方もわからなかった)ので、会社員としての日々で学べることは少なかったのが現実です。それは仕事がどうこうというより自分の問題でした。でもそれも今思えば無駄なことではないです。

 

料理、ブログ・・養ってきた自分で決める力が花開いたからこそ

2017年から始めた料理、2020年1月から始めたブログ・・・

どちらも「写真に教えてもらった、自ら決めて挑戦することの大切さと、楽しさ」のおかげで、始めることができたし、続けることができたと思っています。

もし過去の、特に思春期の、「わかりやすい違いや能力差だけで自分の可能性を狭めて、抑え込んでしまう」体験のまま今まで来ていたら、多くの楽しさやしあわせを見逃してしまっていたと思います。

「失敗を怖がらず、まずやってみる」「飛び込んでみる」
「まず体験してみる」ことを知ってきたことが今の自分を作っています。

まとめ 自責とは、自分で責任を取れるぜという誇らしさだと思う

なんとなく、「横一線」を求められる環境では、「自分で決める」ことをやらなくても時は進んでいきます。

自分で調べて、正しい情報を取らなくても、流れてきた情報をなんとなく鵜呑みにしたり。

みんながそうしているから、自分も無難にそれをやっとこうということにしたり。

それも結果としては「そうすることを決めている」のかもしれないけれど。

でも、「他人基準」や「周りがそうだから」という根拠で「決定」をしていると、「他責=今のある環境や状況は自分のせいではなく他者や環境のせい」という思考になっていきます(僕もそうだったし、まだ完全に脱却できたとは言えません)。

ほんの小さなことでもいいから、自分で決めて、挑戦してみる。

うまく行かなかったら、とことん向いてないと思うこと以外は続けてみる。

いろんなことに挑戦してみる。

それであなたの価値が毀損するわけではないし、「様々なことに好奇心を持てる自分」を肯定すればいいだけ。

積み重ねた先に「自分で決めて、責任を取れる」という自信が生まれてくるはずですから。

「自分の人生の美味しさは、自分で決める。」

挑戦も失敗も、調味料やスパイスのようなものだから。

 

泣いたり笑ったりしてできた皺に愛を注げば、今日までどんな風に生きてきたかあなたに示す こころの地図

♪メッセージ/Bank Band

全ては、無駄じゃない。

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料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2017年、会社勤めの激務やストレスで体調を崩したことをきっかけに自炊経験0から料理を始める。食の改善で心身が回復し、料理にのめり込む。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年からは企業レシピ開発や料理の連載、地上波TV出演など活躍の幅を拡大。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、料理の楽しさを伝える活動「Cooking For Life」をスタートし、料理教室やケータリングを行う。美味い飯と酒マニア、音楽好き。料理と食への探究心は人百倍で、お客様から「メールや提案の文字から味がする」「美味いへの発想が無限」と言われるほど。2022年、初のFMラジオ出演に続き農林水産省からの熱烈なオファーで「NIPPON FOOD SHIFT」活動における「ニッポンの食NEXT座談会」に出演し日本経済新聞に掲載。大分県出身、都内在住。
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