【日本経済新聞】農林水産省NIPPON FOOD SHIFT座談会に出演しました
目次
12月21日発売の日本経済新聞「NIPPON FOOD SHIFT」記事広告に料理研究家として出演しました
※紙面を撮影してUPはOKと許可いただいたので、部分的に撮影、掲載しています
記事内容をご覧いただきたい方はぜひ紙面にて!
農林水産省さんが提唱されている「NIPPON FOOD SHIFT」の座談会に「消費者代表」として出演しました。
※「NIPPON FOOD SHIFT」は消費者、生産者、食品関連事業者、日本の「食」を支えるあらゆる人々と行政が一体となって、考え、議論し、行動する国民運動のことです。農林水産省では、農政の憲法でもある「食料・農業・農村基本法」の見直しみ向けた検証、検討を始めており、今回の対談もその前提として現場の生の声を聴く、という趣旨が含まれています。
詳細を知りたい方はNIPPON FOOD SHIFTのWebをぜひ。
23.1.19追記
紙面が公式サイトに公開されました!こちらからご覧いただけます
内容についてはぜひ紙面をご覧いただけたらということで、せっかくなので出演に関する思いを伝えられたらと。
日経新聞に専門家として掲載される喜び
実は最初は断ろうと思っていた
本当に誇らしいというか、お声掛けいただけたのもそうだし、自分がこのメンバーの中でちゃんと自分の意見と考えを話せて、こうして世に出たことが嬉しいです。
2017年に人生の挫折や体調を崩してから料理を偶然始めて、のめり込み、人に振る舞う楽しみから始まって、食や農の知識を独学で深めて・・・
「自分だけで勉強して、どれだけ深めても、結局プロの前では通用しないのではないか・・」そう思っていた時間のほうが長かった。
お話をいただいたときも、自分の能力や知識を全然活かせずにいた時期でした。
「仕事でこんなボロボロで、自分には価値なんてないんだろうな・・・」そう考えていた最中。
用事で京都から帰ってくる新幹線の中でメールを見ました。
「自分なんかがこんな錚々たる面々の中で話すことなんてできるだろうか・・・」と最初は躊躇しました。
でも、声をかけていただけたということは、「お前ならこのお題に、期待に応えられるだろう?」というサインでもある。自分を奮い立たせて、「やります!」と返事しました。
そこからは、忙しい合間を縫って、農家さんや販売者さん、飲食店経営者さんに食や農についてひたすら聞き込み、毎日それをノートに書き込んで、当日までの準備をしました。
やると決めたら、やる。プロとして。
当日農林水産省さんの会議室に向かい、ご挨拶や打ち合わせ。
緊張がばれないように対応しましたが、何より嬉しかったのは、
「一人の文化人、知識人として尊敬と経緯を持って、丁重に迎えて、扱ってくれたこと」。
これが本当に嬉しかったんです。
※というか、これが全てかもしれません。能力に対して敬意を持って接してくれるかどうかがすべて。
正直、料理研究家を始めてからそうじゃない機会の方が多かったです。
上から目線のオファー、安いギャランティ、代わりはいくらでもいるよと透けて見える依頼。
もちろん、競合も、他にやりたい人もたくさんいるのはわかる。
でも「わざわざ丁寧に自分に頼んできた」なら、「そこまでしてもらったら200%のしごとで応えたい!」と思うというのが人間というもの。
NIPPON FOOD SHIFTさんからの依頼と、当日のこちらへの扱い、そして本番が開始してからの進行に仕事のしやすさ・・・
「これが、相手をプロとして尊敬する現場だよな・・・」とことごとく痛感しました。
現場に素人が居ない、ってこんなに心地いいんだなあと。いい加減さも雑さも適当さもない。お互いがプロフェッショナル同士として意見をぶつけ合える場と空気がそこにありました。
座談会を終えて、掲載された記事を見て思うこと
座談会は本当に夢のような時間でした。
食、野菜、農業、こんなに濃度が濃く、しかもそれを作る根幹を国を代表して支えている人と「どうすればより良い食が国民のために継続できるのか?」という視点で語れたこと。
「これが本当に自分がやりたいことだし、貢献したいことだなぁ」と改めて気付かされたし、自信をなくしていた自分に闘魂を注入してもらったような気分でした。
「ああ、こういう場に可能な限り多く居られるように、自分を鍛えて、あるべき場所に身を置かないとな。使命を全うしたいな」と思いました。
MCの加藤浩次さんも、農業や野菜、食のことについて本当に勉強されていて、こちらが舌を巻くくらいの情報の分厚さ。同席した河瀬さん、農林水産省の官僚のみなさんも包み隠さず自分の思いを、しっかり誰もが伝わるように語り尽くしていて、、それを司会の方がとてもスムーズにまとめてくださる。
本当に自分の人生でも最大級に感動した現場でしたし「これくらい自分の価値が大切にされる仕事でこれからの人生を満たしていくにはどうするか?」とそれから毎日考え、学び、行動しています。
より多くの人に食、農、野菜の面白さを伝えて、それぞれにとって自分ごとで楽しみ、真剣に考える対象に「食」がなるような活動を、料理研究家ダイちゃんとして、「Cooking For Life」の活動としてやっていくと決めました。
もう自分をごまかすのも寄り道するのもやめようと思います。2023年、日本の食に専門家として正面から向き合っていこうと思っています!