在宅zoomで思い出に浸る?人の故郷へオンライン旅行してみた
こんにちは、料理研究家のダイちゃんです
連続更新130日目、ありがとうございます。
私は2月下旬ぐらい(コロナの波は来ていたが、まだ外出自粛などが本格化する前)から、「Zoomを使ってオンラインでできそうなことを色々試してみる」コミュニティに参加しています。
緊急事態宣言で本格的にSTAYHOME以降も、英会話や焚火、フィットネスに人狼など・・様々な「オンライン×○○」のトライアルをしていました。
そんな中、大好きな「デイリーポータルZ(以下DPZ)」で「オンライン帰省」なる記事を発見。
敬愛するDPZのウェブマスター、林雄司さんの企画とあらば、読み物としては当然面白い。
さらに、「自分でもやってみたくなる!」というわけで、前述のコミュニティでも物好きで奇特な方々(歴史マニア、語学マニア、Zoomガヤ芸人、利発な高校生、zoom伝道師などなど・・)に「やってみよう!」と声をかけたところ、密、じゃないや蜜に群がるアリのように(表現に悪意はない)即刻飛びついてきてくれたため、開催することができました。
実際に開催してみて、「楽しさ」に加え、たくさんの発見とともに利点があることがわかりました。
- 記憶の彼方にあった郷土の思い出が蘇り、思わぬ知識の引き出しが開く
- 観光名所を最もリアルにめぐってもらえるルートを自分でも勉強するきっかけになる(※要ひとりリハーサル でもそのリハも楽しい)
- 参加者の土地や建築、歴史などの知識がクロスオーバーする
- 何より、親しい人の説明を通して聴く地域情報がこんなに楽しいなんて!
順番に語っていきましょう。
目次
オンライン旅行 やってみて発見した楽しさがたくさん!
※各位のプライバシーを考慮して私以外の顔は伏せています
実際の「オンライン旅行(帰省)」の画面です。
Zoomをつないで、Googleストリートビューを画面共有する、というDPZの元記事と同じことをやっているだけなのですが、これがまぁ、楽しい!
今回は私の故郷(大分県南部の某観光都市)を訪れました。
オープニングでは「定番の掛け声」にするべく、
「ウチくる!?zoom zoom(ズムズム〜!)」
※恥ずかしくても必ず言ってもらうw
というどこかで聞き覚えのあるフレーズを真似た儀式を用意。
画面越しに苦笑いしながら生暖かくノる人たちの姿を見るのもまた一興です。
さて、そろそろ本題に戻ります。
今回やってみて感じた面白さについて。
記憶の彼方にあった郷土の思い出が蘇り、思わぬ知識の引き出しが開く
これはやってみるまで気づきませんでした。
「このぐらいの時間でここと、ここを通って、アレを説明しよう」と事前に決めていても、自分以外はみんな初訪問の土地(全部オンラインなんだけど)。
「この駅の木、なんでこんな形なの?」
「この縄は木を崇める縄なのかな?(実際は駐輪場を仕切ってるだけの何の変哲もないロープ)」
「このお店なに?」といった様子であっという間に10分・・・
※出発地点の駅から10メートルも進んでない
全然進みやしねぇ!(笑)
でもこれもリアルと言うか、実際「はじめての土地」に訪れたときって感性がフルオープンになるし、それこそが旅行の醍醐味なわけだから、それをオンラインでも体感できている。という証拠なんですよね。
そしてホスト、もといツアーコンダクター的な立ち位置だった自分も
「ちなみにここの酒屋は○○なんですよ」
「この校舎は○年に取り壊されたんで、少し古い写真ですね」
「ここは海抜が○ぐらいで、地震があるとやばいです」
など、普段考えもしない&忘れていた超ローカル情報をまぁドバドバと思い出す、思い出す。
結果、参加者にどうこう言えるもんじゃないくらい「お互い喋り倒してて全然前に進まない遠足」みたいになりました・・
観光名所を最もリアルにめぐってもらえるルートを自分でも勉強するきっかけになる
気心知れた仲間(でも実はまだ会ったこと無い!)とはいえ、私は他人の時間をもらう以上は無駄な時間にしたくない、と考える方です。
なので、事前にどんなルートで、故郷たる地元の魅力を限られた時間で最大限いかに伝えるか?を考え、リハーサルもやりました(真面目か!まぁ実際全くリハどおりには行かなかったわけですが、それも楽しい)
そうする中で
「この建築物にはこんな歴史があったのか」「この道はもともとこういう用途だったのか」といったブラ○モリ的発見、学習をするんですよね。
これは実際開催してみてはじめてわかったことでした。
参加者の土地や建築、歴史などの知識がクロスオーバーする
これこそ最大の醍醐味?今回様々な知識や興味を持った識者(もとい変態)が集まったことも有り、様々な「ツッコミ」が波のように来ましたw
「その観光名所は○○のものと共通している」
「その屋敷は○○じゃなくて××じゃない?」(実際そうでした)
「城マニアにはたまらない!この城は○○大名が××で・・・」
まぁ〜みんな止まらないw
でもそうやってお互いの知的好奇心や知識の引き出しが視覚情報、聴覚情報を通してフルオープンになり、みんなの「知ってる」が混ざりあって、クロスオーバー(異なる要素同士がジャンルやストーリーなどを越えて交じり合う)する面白さといったらありません。
何より、親しい人の説明を通して聴く地域情報がこんなに楽しいなんて!
先程「知識のクロスオーバーが最大の醍醐味」と書きましたが、むしろこっちかも!
「最大の醍醐味」インフレが早速起きました(笑)
自分が最初のコマはコンダクターをつとめたのですが、二人目のコンダクターの故郷(富山県)を訪れたところ、まぁ〜面白い(笑)
ここはこういう道なんだ、この建築物はこういう経緯で○○、このお寺は○○時代に某武将があれこれ・・
その人にしか話せない、語れないストーリーや情報が、新しく視覚に飛び込んでくる現地の風景とともにやってくる。
めちゃくちゃ楽しい!
※併せてやれこういう車種が多いな、この大仏想定よりちっちゃくね?などガヤも楽しいw
唯一の難点:時間が全然足りない(笑)
やってみて思ったのですが、楽しすぎて全然時間が足りませんでしたw
自身も知識の引き出しが開くし、みんな初訪問の土地に興味と感性が開くし、さらに各人の知識や智慧が混ざりあって・・
「1人30分ね!」と言っておきながら気付けば余裕で40〜50分経っている・・・というありさまだったので、創造性や楽しさを失わない程度のルール設定とタイムキープは必要でしょうね。
まとめ オンライン×○○ の可能性
私自身オンライン焚火の記事なども書いてきましたが(先日関西大社会学部の松下教授のnoteでも引用いただきました)、yahoo!トピックスでも取り上げられたオンライン宿泊 のように、従来あるものの捉え方を、オンライン実施によるミクスチャー効果によって変えて楽しむ、というトレンドはこれから重要になってくるのではないか、と感じています。
例えば今回の「オンライン旅行」も
・住んでいた、何度も旅行した海外の街を案内する回
・過去の仕事で炎上案件のお詫び後に一服した場所を訪れて思い出を語る回
・映画の聖地巡礼を詳しい人の案内でやる回
など、可能性は広がります。
初デートの思い出の地をめぐる回、なんかもいいですね。
そこに今の恋人や配偶者が同席するかどうか、は実施者におまかせしますが・・(笑)
これからもオンライン焚火、オンライン旅行につづき、いろいろな「オンライン〇〇」の実践、研究を続けていこうと思います!
近日、「オンライン料理教室」「オンラインポートレイト撮影」などもやってみる予定です!
ダイちゃん