料理研究家・煮込みスト™︎ ダイちゃん公式ブログ

一生愛そう。バーミキュラファンミーティングで素材と人に惚れてきた

 
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料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2017年、会社勤めの激務やストレスで体調を崩したことをきっかけに自炊経験0から料理を始める。食の改善で心身が回復し、料理にのめり込む。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年からは企業レシピ開発や料理の連載、地上波TV出演など活躍の幅を拡大。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、料理の楽しさを伝える活動「Cooking For Life(クッキングフォーライフ)」をスタートし、料理教室やケータリングを行う。美味い飯と酒マニア、音楽好き。料理と食への探究心は人百倍で、お客様から「メールや提案の文字から味がする」「美味いへの発想が無限」と言われるほど。2022年、初のFMラジオ出演に続き農林水産省からの熱烈なオファーで「NIPPON FOOD SHIFT」活動における「ニッポンの食NEXT座談会」に出演し日本経済新聞に掲載。大分県出身、都内在住。※「煮込みスト™」は料理研究家ダイちゃんの登録商標です。
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こんにちは、ダイちゃんです。

久々の執筆です、、

今日は、文化の日。

祝日ですが、家から出ることなく、一番にこのレポートを書こうと決めてパソコンに向かっています。

どうしてもこの感動や驚き、「もらったたくさんの宝物」をライブ感ある文章で残したい、それこそが最大のありがとう、お返しだと思ったので。

昨日は、このイベントの「第2回」に初参加してきました。
半年ぶりの開催。心待ちにしていました。
※下記は「第1回」の公式レポートです

 

バーミキュラファンミーティング参加への思い

いやーーーーほんとにめちゃくちゃ楽しみだったイベント。
※ここ数週間試練の連続だったので、このイベントだけが心の支えでした。直前に体調も崩していたから、ホント行けてよかった・・・

実は第1回も申し込んだのですが、残念ながら落選。
残念だったものの、聞いてみると10倍以上の倍率で、それは仕方ないなと納得。

だからこそ高倍率の中から、ついに今回当選してよかった(当選したときは、「外れるだろうなぁ」と思っていたので、ちょうど散歩中にメールを見て飛び上がったのを覚えています)

今回も100何十名以上から、16名が当選という高倍率。

今回参加するまで、もちろんブランド、プロダクトへの思いは弱くはなかった。

 

でも、、

自身が食や料理に向けるエネルギーが低下したこの1年でもあった(食や農についてもっと深めたい!とチャレンジしただけれど)ので、バーミキュラのアイテム(自分が持っているオーブンポット、フライパン)も精神的にはコモディティというか、

そこにあるから普段遣いする、それ以上でも以下でもないアイテムとしてキッチンにありました(それはそれで、これだけ素晴らしいプロダクトを堅苦しくなく使えているということでもあるけれど)

 

そんな自分が今回ファンミーティングに参加したことで思ったことは

「シンプルに覚悟を決めて情熱を突き詰めることが、これだけ人の心も、人生も動かすんだな」

ということ。

 

そして

「自分はどれだけ素晴らしい道具を使えているんだろう!バーミキュラがある時代に生まれて、料理を好きになったことはめちゃくちゃ幸運だな」ということでした。

元々持っていたブランドへの愛着。

 

今回参加してみて、その思いはより解像度が高くなり、深まりました。

創造した人たちの顔、言葉、ブランドを支える人たちとの対話、空間に込められた思い。
いやーーーー、ホント行けてよかった。

 

このブランド、道具を一生応援したい、一生使い続けたい、心の底から思ったんですよね・・

「製品だけではなく、ホスピタリティにも『徹底的な覚悟とこだわりのもと、仕事をしている企業なんだな』」ということを知れる機会だったと断言できます。

と・・・・前フリ?が長くなりましたね(笑)

 

主観ではありますが、私なりのレポートを書いてみようと思います。

人生の節目でやらないといけない、決めないといけないことが山盛りのタイミングではあるのだけど、、

あれだけ魂と心配りを込めたホスピタリティを受け取ったら、

「このブランド、製品を1人でも多くの人に知ってほしいし、手にとってほしいし、試してほしいし、バーミキュラをきっかけに料理が身近で愛おしいものになって欲しい」
と心から思うので、書いています

 

名古屋到着〜バーミキュラファンミーティングスタート〜愛知ドビー工場見学

約4年ぶりの名古屋到着、いざ会場へ

ささじまライブ駅に早朝到着したバスを降り、前日10‐FEETがライブをしていたというZepp Nagoyaをチラ見したら、演目ボードは既に翌日ライブ予定の電気グルーヴのそれに変わっていました。※しかもたまたま友人が昨日10‐FEETを見ていたことが後日発覚

コメダ珈琲で読書しながら一服。

本当は名古屋名物モーニングを楽しみに行きたかったのですが、朝早くやっているところは全て喫煙ありで断念しました(笑)

時間もあったし、電車に乗るとかえって遠そうだったので、ささじまライブ駅からてくてくと、バーミキュラのある運河の街、舟戸町へ歩いて向かいました。

途中寄ったコンビニで、駐車場の近くを歩いていたら、容赦なく車がバック駐車で突っ込んできて「これが名古屋走りか・・」と震えつつ。

ついに到着。好天も相まって素晴らしい風景・・

会場となるバーミキュラビレッジ スタジオエリア。
フラッグシップショップとオフィス、スタジオ、テラスが一体となった建物です。

ここから西に120M進んだところにレストラン中心のダインエリアがあります。

いやあ、、やっとこれた。

ずっと、ずっと名古屋のバーミキュラ本丸には、行ってみたかったのです。

代官山のバーミキュラハウスには何度もお邪魔していたけれど・・

でも、なかなか名古屋って行く機会がないんですよね。

最後に名古屋に来たのは、THE YELLOW MONKEYのドームツアー初日、ナゴヤドームの時だから、約4年前になるんですね・・そんな前か・・・!

バーミキュラとの出会いはフライパンだったので、あれももう3年半近く前になります。

さあ、いざ会場へ。

受付開始時間より少し早めにつきすぎた自分が急かしてしまったのか、受付準備と、サインボードが気持早めにでてきました。運営の皆さん、朝からすみません。

そわそわしながら、エレベーターで会場の3Fスタジオに上がり、着席。

集合は事務所とショップ、あとイベントに使いやすそうなスタジオ+テラス席が一体になったスペース。

参加者のテーブルは4つに分かれていて、オーブンポット1、オーブンポット2、ライスポット、フライパンの4チーム。自分はフライパンのチームでした。おそらくユーザーごとに分けてくれたのかな?

お水と、進行表。

時間があったので、会場スタジオ直結のテラスをぶらついたり、

ショップ隣の、工場の設備レプリカと、ビジョンに映るスタッフさんのプレゼンテーションを見たり(このときは工場見学前だったので、機械の意味とか、写っているスタッフさんのこととか分からなかったのでなんとなく撮った写真なのですが、1日を終えて新幹線社内で見て「あっww」と写真だけで10分くらい楽しめました)

ショップ1Fから見える中川運河。

物欲が爆発するフラッグシップショップメインフロア。

オーブンポット2もこの日初めて見て、触りました。

いつまでも見てしまう、、、のですがそろそろ開始時間の10時の5分前、ということであわてて1Fから会場の3Fへ戻ります。

テーブルに付いたら同じテーブルの方が続々と。
最初はなんかお互い同じチームの人も様子見だったんですけど、ふとバーミキュラマイアイテムの話を始めたらみんなもう話が止まらなくなって、話が全然終わらない・・というなか開会へ笑

開会宣言とともにスタート〜工場見学へ

進行担当の加藤さんの挨拶のあと、開会の挨拶を社長・副社長の土方兄弟から。

多数ビジネス関連の賞を取られており、お忙しいであろう中、平日の朝にわざわざ16名のためにこれだけ時間を割いてくださり、話をしてくださって、、とこのとき思っていたのですが、

このときの「ありがたや」はまだまだ序章だった・・・

と言わざるを得ないくらい、とにかく至れり尽くせり、付きっきりで、経営トップお二人始め参加スタッフの皆様が我々バーミキュラー(バーミキュララバーの略称・・・勝手に考えましたw)に、バーミキュラの全てを有り余すことなく伝えたい、伝えようとしてくれるその姿勢、思い、覚悟・・・1日通してずっと感じていました。感謝しかなかった。

オープニングを経て、車で5分ほどの距離にある工場へ移動。

なんと、元々工場の前にご実家があったとのことで、ご実家の庭にあった倉庫が今は工場施設になっているということで。まるで新日本プロレスの始まりのようなエピソード(猪木の家を改装して、庭に道場を建てた。創立50年を経た今でもその土地にある)。

砂で作る型(鉄が高温なので金型だと溶けてしまうため)や1500℃で鉄を溶かして、成形する工程や、0.01ミリ単位まで、旋盤で細かくその方から取った鉄のバーミキュラのいわゆる原型を調整していく工程、そこからさらにいわゆるホーローの吹きつけ、検品・・・全てのフロー見せていただきました。

写真動画NGのところも本当にほんの少しで、余すところなく公開いただいて。

何よりもすごいのは3代目として家業を継がれた兄弟が、全く異業種から技術を身に着けていったということ。

お兄さんは元々、豊田通商で為替のディーラーをやってて、弟さんは、トヨタ自動車で経理をやっていた。

社長=お兄さんは鋳造加工、弟さんは精密加工、ブランディング・・

すごい!と思うと同時に感じたのは「覚悟」。

倒産しかけた先代の会社を立て直して、挫折だらけの開発過程・・・

本当に苦難の連続でした。
最初は当社の技術力であれば半年もあれば製品を完成させることができると思っていたのですが、結果的に約3年かかってしまいました。当社は町工場で専任の開発担当者がいるわけでもないですし、いつ完成するとも限らない中で、開発を続けるのは本当につらかったですね。(公式サイトバーミキュラ開発ストーリーより引用)

それらを経て、何度も失敗と改善を繰り返して・・・あれだけプロダクトを細かく作り込んでいく工程を見せられると、今まで使ってた道具に対する愛着もさらに湧き直しました。

ここからは写真中心で書いていきます。

工場の入り口、鉄の溶解、成形工程。

社長が会社を引き継いだ頃のエピソードや、一から鋳造技術を学んで行った話を伺いました。

詳細は公式サイトでも読んでいただけます。これを読んでから道具を使うと、なおさら愛着が湧きますね。

ストーリーマーケティングの手本のようなブランドだし、こうして話を聞いて未来も想像することでナラティブマーケティングにも繋がっていく。

しかし社長22年やってあのフラットな雰囲気と、足腰の落ち着きというか、、、あんまりこういう方見ないなあと思いました。

※色々か経験を通して会ってきた成功してる経営者でも、言葉遣いがひどかったり、「あ、この人相手にめちゃくちゃ上から行ってるな」みたいなのを、自分はすごく勘付いてしまいがちなんですが、今回経営陣、スタッフさん含めそうした感覚を一度も覚えなかった、、これってかなりレアなことだなと思うんです。
そういうのって研修とか教育とか、力関係によるコントロールではどうしようもないので。

色々と嫌な経験もしてきたので(笑)つい綺麗なものや仕上がったものには構えてしまう自分にはとても気づきの多い体験だった、、

鉄を1500度で溶解

溶かした鉄を流し込む。火花が舞い、安全ラインから離れていても熱を感じる

これは毎日本当に命懸けの作業だなと、、

安全管理、毎日ヒヤヒヤだよなあ。

次は砂で成形した型に溶解した鉄を流し込む工程

流し込んで成形されるオーブンポット2、、、

まさに原型!!歓声があがる

あつあつ鋳造工程を経て工場別フロアへ移動。

型から抜き出した鉄を研磨する部屋、、

まさにタタラバのよう。参加者らも「映画のようだった、、」と異口同音。

型から焼き出した鉄と同じ色に壁やユニフォームが統一されてるんですよね。こういう見せ方も大切だなと痛感。視覚情報は大切。すごいことをしているのを謙虚にひた隠すのではなく、その真髄をわかりやすく見せることの大切さ、、

重要な品質の指標である密閉性を保つための精密研磨工程へ。鋳造は社長、精密加工は副社長。社長も「自分はこの作業はできない」と。

研磨前、研磨後の塗装前オーブンポット2の蓋を試験用の大理石の上に置いて紙が通るか通らないかのテスト。

研磨前の蓋は一部分だけ紙が通ってしまうのですが、研磨後は一切通らない!

この0.01mmにとことんこだわっている。

研磨工程も見せていただきました。初めて見る試験機

精密研磨工程の後は、バーミキュラの伝熱性、蓄熱性の柱であるホーローの吹き付け工程。

映像がないのですが、片手でロクロを回しながら均等に吹き付けることを3層にわたって繰り返して行きます。

吹き付けたてのオーブンポット2

熱量と精緻のオンパレード。

その後、検品(撮影NG、企業秘密)フローを見せていただいた後、工場横の愛知ドビー創業時以来のオフィスで、検査士レベル1相当の「不良品を検品する疑似体験」(こちらは撮影NGだったのと、ワークに夢中で写真もないので割愛w)

扉のノブがオーブンポット1!

本社事務所の表札は3代前からのもの。

工場からビレッジへ車で戻ります。

バーミキュラ製品大活躍の贅沢ランチタイム(おあずけ長め)

戻ってみると、オーブンポット2と食材、コンロがズラリ。

バーミキュラトップシェフの戸谷(とや)さん、バーミキュラトップコンシェルジュ御園生さん。

副社長さんいわく、戸谷さんの説明が「マニアック過ぎてわかりにくいことが多い!」とのことで、御園生さんが翻訳?するとのこと。いいコンビだ。

 

ここでふと気づく・・

ショップ横のスペースで映写されていたこの画面の二人だ!名コンビなわけね〜

さてさて調理開始

まずはブロッコリーの無水ベイク

予熱をしてオリーブオイルを鍋底にしっかり回し、ブロッコリーを弱火で炒めていく。その後は蓋をして極弱火で20分。

バーミキュラフライパンの強みを鍋にミックスしたオーブンポット2の伝熱性、蓄温性があるからこそ、極弱火でも十分。だからこそ実現する無水ベイク。

同社フライパンに採用していた「瞬間蒸発ホーロー」を鍋に新採用。瞬間蒸発ホーローは食材から出た余分な水分を瞬時に蒸発させることで、旨みを凝縮する。この瞬間蒸発ホーローにより、鍋の炒め・焼き付け性能が大幅に向上し、チャーハンやステーキなどの調理も可能となった。

この瞬間蒸発と無水調理を組み合わせた「無水ベイク」は、無水調理の前に食材を焼き付ける工程を経ることで、無水調理だけでは実現できなかった複雑な旨みと食感を生み出せるという。焼き付け性能がアップしたことで、無水調理でありながらもこんがりとした焼き色が付く点も特徴。(家電Watchより引用)

 
公式サイトの紹介も読むとなおさらわかる。

楽しそうに料理する戸谷さん。

※ドヤ顔ならぬ、トヤ顔とも称したくなる素敵な表情

瞬間蒸発ホーローを鍋にミックスした話をしてくれた副社長

「蒸し焼き揚げ炒め」とも称したくなる、オーブンポット2の伝熱性、蓄熱性あってこその「無水ベイク」

※続きここから書きます

途中にんじんの無水ベイク仕上がり具合も確認し、裏返して、、

 

語ろう!ファンミーティング

 

 

豪華贅沢、サプライズもたっぷりのディナータイム

オーブンポット1のリクラフトで注文しました!

 

 

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料理研究家、料理で人生を楽しくする人。2017年、会社勤めの激務やストレスで体調を崩したことをきっかけに自炊経験0から料理を始める。食の改善で心身が回復し、料理にのめり込む。2019年より煮込み料理研究家(煮込みスト)として活動開始。2021年からは企業レシピ開発や料理の連載、地上波TV出演など活躍の幅を拡大。2022年2月、料理で人生を善くする人を増やしたい思いから、料理の楽しさを伝える活動「Cooking For Life(クッキングフォーライフ)」をスタートし、料理教室やケータリングを行う。美味い飯と酒マニア、音楽好き。料理と食への探究心は人百倍で、お客様から「メールや提案の文字から味がする」「美味いへの発想が無限」と言われるほど。2022年、初のFMラジオ出演に続き農林水産省からの熱烈なオファーで「NIPPON FOOD SHIFT」活動における「ニッポンの食NEXT座談会」に出演し日本経済新聞に掲載。大分県出身、都内在住。※「煮込みスト™」は料理研究家ダイちゃんの登録商標です。
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