福本陽子さん著作「料理ができる男は無敵である」を読んで
こんにちは、煮込みスト(煮込み料理研究家)のKUMAです。
以前からタイトルで非常に気になっていた、男子料理研究家の福本陽子さんの書籍
「料理ができる男は無敵である」
を読了したので、感想(と言えるほどのものを書けるのか!?)を書いてみようと思いました。
結論:同意、そして勝手に同志。料理をすることでQOLは爆上がりするし、料理が車、ゴルフ、野球、みたいな「初対面でも共通言語になる」男子のカジュアルな趣味の当たり前になるくらいにするぞと僕も決めている
ちょっと「本を全部読んでつぶさにひとつひとつ評論と感想」みたいなのは超苦手(笑)なので、
・全体的な概要
・特に印象に残った点
・「料理できる男は無敵」文化の実現のために僕がやりたいこと
という「読んで考えたこと書いてみた」構成で書いてみます。
当然内容をガッツリは書かないので、読みたい人は買って読むべし!
全体的な概要
全体の章構成は下記
1. 「男の料理は人生を変える」
2. 男は料理で磨かれる
3. なぜ料理ができる男は、仕事もできるのか?
4. 「男の料理」で周りも人も幸せになる
5. 料理を始めるその前に 三日坊主にならないための「男の料理」心得
6. 簡単・豪華・楽しい!「男の料理」実践編
前半では「料理をすることで、以下に男性としてベネフィットがあるか?」を中心に、福本さんが主宰する男性料理教室「メンズキッチン(メンキチ)」での実際のケースも含めて丁寧に紹介してくれています。
上場企業の要職の方がリタイア後料理を始め、知的世界が広がり、人とのコミュニケーションも大きく広がった話や、タスクマネジメントやリスクマネジメント、マルチタスクと料理が似ている、という観点。
たしかに、料理は「プロジェクト」をものすごくリーン(最小)のタームで実践をもって体感・検証できる「ツール」とも言えるんですよね。
料理はプロジェクトマネジメントだ
ざっとプロセスをさらってみても
- (相手がいるならor自分だけだとしても)何を食べたいかきめて⇒リサーチと概要の決定
- どうすれば本誌的要件を満たし、満足させられるかを深く考え⇒ニーズの把握
- コスト、クオリティ、タイムスケジュールを考えて企画し⇒プロマネ
- 設計図(レシピ)を考え⇒基本設計
- コストとクオリティを考慮して材料の調達をし⇒在庫管理
- キャパシティとスペックを鑑みながら制作をし⇒プロジェクト進行
- どのような盛り付けで提供するか⇒プレゼンテーション
これを見てみただけでも
ビジネスで重要なQCD
Quality(品質)
Cost(価格)
Duration(期間)
のグッドバランス成立
のトレーニングにうってつけ!なのが料理だということを感じることができます。
※いいすぎか?w
特に印象に残った点
そういった中で特に個人的にすごく共感し、実感しているところは
「料理をすると、やせて若返る」という事実と、
「料理はアイデアを育む場所」という考え方
そして「簡単・豪華・楽しい」が重要なこと。
「料理をすると、やせて若返る」については、文中にもあるのですが、やはり自分で作ることで食物に含まれている油や糖分を工程において自分の手で、目で感じる事ができるのが大きいと思います。
それに僕自身も、料理をするようになってから野菜や肉をバランス良く取れるようになった(というか食材をキープしておいて作るとなると、肉や野菜は小分け冷凍になるので、必然的にいろんな冷凍食材をマッシュアップして組み合わせるのが効率的になるんですよね)ことに加えて
最小のプロジェクトマネジメント=料理と、自分で「合格点」をつけられる「成果物」が目の前のひと皿として残り、五感でそれを脳と神経で自分自身にポジティブフィードバックできる
という体験を日々できることが、ものすごく自己肯定感(Self Esteem)を上げる効果がある、と感じていたからです。※あくまで個人の感想です
「料理はアイデアを育む場所」という記述では、企業研修で料理を取り入れたケースなどにも触れられています。コレはとても興味深いし、もっと流行ってほしいなと思います。
キャンプと研修を組み合わせる方式に仕事で関わった経験がある私としては
いわゆる「オフィスワークからは一見遠いアクティビティの効果」を強く信じています。
キャンプ研修もいわゆる「家事(炊事、住居の準備、熱源の準備他)」と「仕事(会議、ワークショップ、対話)」が境目なく混じり合うんです。
そういう「どこまでが仕事、とわけることがいい意味で無意味になる時間」は「そういえば仕事って、自分にとってそもそもなんだろう?」というメタ認知向上につながる思考に繋がります。
反面、いわゆる「オフィス」「会社」「ビジネス」で成功体験が多く(がんばれば成功しやすい時代と、そうではない時代の違いはあるとは思うんですけど)、「自身のやってきたことに強い誇りとこだわりをもっている」人ほど、こういうことを受け入れてくれなかったりもします。
まぁでも、そんな中でもある意味「トップオブトップ」の人って、そういう成功体験の枠組みとか簡単に取っ払って好奇心旺盛だったりするんですよねぇ・・。
※手を動かす前に批判したり、体験する前に決めつける人は一定数どうしてもいる
なんにせよ今の日本の経済状況を見るに、既存のやり方だとシュリンクする一方。だからこそ、こういったアクティビティベースでワーカー個人の世界観や視野を拡張する研修は今後ますます可能性が広がっていると思います。
何よりも「四の五のはいいからとりあえずやってみてから言ってよ!」なんですよねw これを言いたくてうずうずしながら色々とメリットを辛抱強く伝えるしかないのかなとも思いつつ。
ながくなってすみません、もはや書評でも感想でもないけど、、
継続のために「簡単・豪華・楽しい」が重要なことについてはとても同意します。どうしても男性の傾向として見栄っ張りというか、完璧主義というか、まぁ「カッコつけたがる」んですよね。自分も例にもれずw
だから高い材料や、失敗しないことや、格好のつく見た目から入りがち。おおそらくそういうところが女性にひんしゅくを買うのですがw
「毎日やることが当たり前」になれば、いちいち体裁なんて気にしていられない、でも男性にとってなかなか「当たり前」にならない・・
だから「簡単」=最初から成功体験が得やすくて
「豪華」=男の見栄が満たされて
「楽しい」=手を動かす作業として満足感がえられる
ことを説いて、実践的レシピをわかりやすく提示されています。
(異性愛者と仮定して)でも何より重要なのは、食べてくれる人(できれば好意がある女性や奥さん、または愛人w)がいて、
女性が全力で上手に褒めてくれる
のが一番の「続ける特効薬」なんでしょうねw 男は単純だw
「料理できる男は無敵」文化の実現のために僕がやりたいこと
やりたいこと、なんておこがましいことはいえないのですが、、、
やはり冒頭に書いたような
「もっと気軽に共通の話題として盛り上がれる」
ようになると楽しいなと思います。
今でも「料理が好きなんです」「弁当を作ります」というと
「女子力〜」
と言われるんですよね(笑)これホンッッットに超違和感あって、女性自身が料理は女性の嗜みであり高めるべきスキルである、って自らジェンダーの首を締める言葉やん、って感じてます(めんどくさい男だな−とか言うな
男性が料理を楽しみ、かつ見栄を張れて(モテて)、継続できて、となると、、※モテについてはちょっと語れない
やっぱり思い入れを持てて、長く使える道具を持つことの楽しさを沢山の人に伝えて。。
映える煮込みレシピを楽しんでもらう、ですかね!
ひとさまの本を読んで、最後は自分の記事を宣伝してしまった・・(笑)
あらためて、
結論:同意、そして勝手に同志。料理をすることでQOLは爆上がりするし、料理が車、ゴルフ、野球、みたいな「初対面でも共通言語になる」男子のカジュアルな趣味の当たり前になるくらいにするぞと僕も決めている
もっと沢山の人と料理の話したいし、何なら料理教えたいし、一緒に作りたいし、僕の料理も食べてほしい!
という思いで、ブログにこつこつと、レシピと思いと「料理の楽しさ」を積み重ねていこうと思った次第です。
これは感想なのかなんなのか。。。w 慣れないことはやるもんじゃねぇな汗 福本さんに怒られないうちにまた書き直ししよう。。
ダイちゃん